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堆肥についてABOUT COMPOST

植物廃材の分別と主な用途

公園内外から回収した植物廃材は、最適な再利用をするために分別します。
それらの用途は、堆肥、マルチング、用土の3つに大別できます。

大分類 分別品名 植物廃材の種類 主な用途
堆 肥 草堆肥 除草
除草根
刈り草
刈り茎
根茎
花がら
荒縄
ヨシズ
ムシロ(化繊織り以外)
花壇の堆肥
ユリ堆肥 ユリの刈り茎
ユリ科球根
ユリ科以外の花壇堆肥
落ち葉堆肥 落ち葉 苗床
鉢もの
植え床
特定のユリの堆肥
バラ堆肥 バラ剪定枝 バラの堆肥
夏剪定枝堆肥 広葉樹夏剪定枝 花壇の堆肥
マルチング
チップ 冬剪定枝チップ 広葉樹冬剪定枝

根曲竹
灌木
喬木のマルチング
マツ剪定枝チップ 針葉樹剪定枝
おがくず
ミズゴケ
ピートモス
ツツジ科灌木のマルチング
廃材チップ 焼き丸太・廃材 園路舗装材
用 土 鉢土 鉢用土 芝生目土
花壇床土
残土 温室床土 花壇床土
その他 丸太 太径木(直径50cm以上)
抜根
ビオトープ

堆肥、チップ材の製造方法

草堆肥、ユリ堆肥

  • 丈の長い草や、硬い茎は最初に裁断機で砕く
  • 除草、刈草はそのままピットに堆積し、札幌コンポストを添加(60キログラム/約25立方メートル)
  • 2週間程度保温シートで覆い、発酵熱で雑草の種子などを殺滅
  • さらに、2週間後に切り返しをして一次発酵を終了
  • 低温発酵後、当年の秋または翌年に利用

※堆肥内部の温度は70℃に上昇し、分解も早い。

丈の長い草や、硬い茎を小型の粉砕機にかけている様子
草と花がらなど種類ごとに分けて堆積している様子
堆肥を高温発酵させている様子

小型の粉砕機にかけた後、草と花がらなど種類ごとに分けて堆積。高温発酵するため、切り返し時には湯気がでる。

落ち葉堆肥

  • 秋に集めた落ち葉を堆積
  • 翌春以降、年2~3回程度の切り返し
  • 3年目の秋以降、堆肥に使用。苗床には4年目以降の堆肥を使用

※2%に満たない窒素量しかないため、発酵温度も低く分解には時間がかかる。

集めた落ち葉を切り返している様子
落ち葉を発酵させている様子

何度も切り返し、時間をかけて徐々に発酵させていく。1年前のものと比べると発酵が進んでいるのが判る。

夏剪定枝堆肥、バラ堆肥

  • 粉砕機で2~3cmの長さに砕き、堆積
  • 2週間に1回程度、切り返しをおこない、水分・酸素の調整
  • 約90日程度で高温の一次発酵を終了
  • 一次発酵後、マルチングに使用
  • 低温発酵の終わる翌年秋以降、堆肥に使用

※窒素の割合が大きいので発酵しやすく、堆肥内部では70℃以上になる。分解は比較的早い。

粉砕機にかけた堆肥をピットに堆積している様子
街路樹の剪定枝は大型の粉砕機にかけ、ピットに堆積する

冬剪定枝チップ、マツ剪定枝チップ、廃材チップ

  • 粉砕機にかけて2~3cmの小片に砕く
  • 即時、マルチング材や舗装材に使用可能

※チップは堆積しておき、随時運び出して用る。

もみがら堆肥

百合が原公園で唯一原材料を仕入れて製造しているのが、「もみがら堆肥」です。
もみがら堆肥は、土に混ぜることで土が固くなることを抑え、土壌の通気性を良好にします。
また、土の表面にマルチングすることで、地温の上昇を抑え、雨の跳ね返りによって土壌表面の病原菌が植物に付着することを防ぎます。
しかし、もみがらは害虫などから身を守るため硬いケイ酸質(ロウ状物質)でできており、これが微生物がもみがらの内部に入りこむことも妨げています。そのため自然環境では分解しづらく、そのまま土に鋤込むと土壌の窒素飢餓を起こす場合があります。
百合が原公園では、人為的にもみがら内の微生物を増殖させて分解を進め、堆肥化することで有効に利用しています。
もみがら堆肥は、軽くて匂いが少なく、長期保存ができるため一般家庭でも扱いやすい堆肥と言えます。園内のガーデンショップで一般向けに販売もしており、好評を得ています。

もみがらの写真
もみがらが伸びた様子
もみがら堆肥の写真

園内では花壇にすき込むほか、花壇や鉢植えのマルチングに使用している。

  • もみがらに水を加えながら十分に攪拌。もみがら層と米ぬかと微生物資材の層を交互に堆積
    (もみがら1立方メートルに対し脱脂米ぬか25.7キログラム、微生物資材6.3キログラム )
  • 約10日程シートで覆い、表面のロウ状物質の分解を促す
  • 2週間に一度の割合で、散水しながら切り返し
  • 翌年春から、堆肥・マルチングに使用可能

※堆肥内部の温度は55~65℃に上昇する。表面のロウ状物質が分解された後、籾殻の中に水分が入り分解を開始する。

もみがらを搬入している様子1
もみがらを搬入している様子2
もみがらに水を加えながら攪拌している様子
堆積されたもみがら

搬入されたもみがらは、ほぐした後、水・米ぬか・菌を加えながら堆積し、発酵させる。