「サクラソウ美術館」今日から開催!
屋外では白いモクレンと紫のツツジが華やかに咲く季節、温室では「サクラソウ美術館」を開催します。サクラソウは世界に数百種類がある、タンポポくらいのサイズの花です。300~400年におよぶ品種改良の歴史があり花の姿は多様です。日本の武士やイギリスの毛織物産業の労働者が、多数の花を作りました。どちらも、各地で愛好団体が展示会を開くほど人気のある花です。19世紀に確立された伝統的舞台に飾り、園芸文化の歴史と合わせてご紹介しています。
桜に似た日本のサクラソウ(学名プリムラ・シーボルディ)は白、ピンク、紅色の花です。
江戸時代に確立された「桜草花壇」では、ひな壇上に濃淡交互の千鳥模様に並べ互いを引き立てさせます。
自生地では地下茎でつながって広がり、河川敷に花畑を作ります。
‘桜川’
裏は桃色、表は白色で、縁が波打つ花弁が爽やかです。
‘紫鑼(むらさきかがり)’
1860年の桜草名寄控に名前があります。紫の花弁に白い脈が走り、刻みの入った花弁が華やかです。
イギリスやヨーロッパのプリムラは、額縁の中やビクトリア朝の劇場風のステージに飾ります。花色は赤・青・緑・黒・黄・紫・ピンクと多彩です。
‘デアレント・タイガー’
複雑な濁った中間色で、思わず近寄って見てしまう不思議な色です。
‘フェイバリット’
ビロードのような重厚な質感です。
北海道に自生するサクラソウもご紹介します。
テシオコザクラ
サクラソウは各地に適応し、独自の形質を獲得してきました。ある、特定の山だけに見られる種もあります。また、広い地域に分布する種もあります。
今回の展示会では、50品種50鉢を順次入れ替えて展示し、総計約90品種110鉢をご覧いただける予定です。
春を彩るサクラソウの魅力に触れてみませんか?
「サクラソウ美術館」
◇場所 百合が原緑のセンター 中温室
◇期間 2016年4月26日(火)~5月15日(日)
◇時間 8:45~17:15
◇休館日 緑のセンター温室:月曜(月曜が祝日の場合翌平日が休み)
◇入館料 130円 ※中学生以下無料。65歳以上の方、障がい手帳のある方は証明書の提示で無料。