地味めの花たち
春めいてきましたね!巷では華やかな春の花や新緑が色彩を放ち始めていますが、百合が原緑のセンターの大温室にはこんな地味めの花もあります。
ザゼンソウ
地面にドーンと鎮座する姿が座禅を組むお坊さんのようなので、ザゼンソウの名がつきました。赤紫色の覆いは苞(葉が変化したもの)で、この中に小さな花が玉状に集まったものがあります。この時期、苞の中は温度が高くなり、雪を解かしていち早く地上に現れます。ザゼンソウを見かけたら苞の中にそっと指を入れてみてください。周りの空気より暖かいはずです。ちょっと臭いのはご愛嬌。
カツラ
花びらは退化して、ほぼ雌しべと雄しべしかありません。とても大きくなる木で、日本各地でカツラの巨木が大切にされています。カツラ同士で集まって生えることは少なく、たいてい山の沢筋に一本だけで生えています。秋にはなんと葉からキャラメルの香りがします。カツラの仲間(カツラ科)は世界中に2種しかおらず、北海道に生えるのはカツラの1種だけです。
さて、4月18日(火)からはサクラソウの展示会【サクラソウ美術館】が始まります。日本とヨーロッパのサクラソウ類約140品種を、和洋それぞれの伝統スタイルで展示いたします。当園のバックヤードでは気の早いサクラソウがちらほら咲き始めました。ご期待ください。
紅獅子 南京小桜
大明錦 朝霧
【サクラソウ美術館】
開催期間:平成29年4月18日(火)から5月7日(日)まで
<期間中の休館日 4/24(月)、5/1(月)>
開催場所:百合が原緑のセンター中温室
開催時間:8:45から17:15まで
温室入館料:130円
※中学生以下無料。65歳以上の方、障がいのある方は証明書等の提示で無料