アガベが開花しました。
1週間程前、まだ蕾だったアガベが先日、開花しました。
アガベ’屈原の舞扇’(キジカクシ科 リュウゼツラン属 Agave 'Kutsugen no Maiougi)
アガベは、メキシコをはじめアメリカ南西部、中部などの地域に自生している常緑多年草の多肉植物です。
先日まで開催していた「サボテン・多肉植物展」で展示していたものです。
日本名は「龍舌蘭(りゅうぜつらん)」といい、葉が龍の舌のような形をしていることから、このような名前になったと言われています。
アガベ’屈原の舞扇’の葉
アガベは数十年、ものによっては100年に一度しか咲かないと言われる貴重な植物で、じっくりゆっくりと生長し、一生に一度だけ花を咲かせます。
開花までに長い年月がかかることから「センチュリーフラワー」とも呼ばれています。
そして、儚いことに開花を終えると、その一生を遂げます。
アガベ’屈原の舞扇’開花の様子
今回、開花した「アガベ’屈原の舞扇’」は推定15年の株です。
アロエに似た青白い葉を広げ、中央から細長い花茎を約3㎝伸ばし、その先に9輪ほどの花をつけています。
なかなか見ることのできない珍しい植物です。
また、同じ大温室内では、他にも珍しい花が開花しています。
一つ目は、「ゴクラクチョウカ」。
ケープの東部からインド洋側、ポート・エリザベス付近原産の無茎の多年草で、高さは1m前後になります。
鳥のくちばしのような変わった花を咲かせ、その様子が「極楽鳥」のようであることから、この名が付いたと言われています。
熱帯各地では庭に植栽されていて、切り花としても多く用いられています。
ゴクラクチョウカ(ゴクラクチョウカ科 ゴクラクチョウカ属 Strelitzia reginae)
二つ目は、「トケイソウ」です。
トケイソウは常緑の巻きひげ状の蔓植物で、おもに熱帯性の北・中央・南アメリカ、熱帯性のアジア、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋の島々に自生します。
花を観賞するものや果実を食用にするもの(パッションフルーツ)もあります。
エキゾチックで、本当に「時計の文字盤」のような形をしています。
トケイソウ’クリアースカイ’(トケイソウ科 トケイソウ属 Passiflora 'Clear Sky')
また、温室内では、ゼラニウムの展示会「ゼラニウムの庭」とフクシアの展示会「貴婦人のイヤリング」を開催中です。
「ゼラニウムの庭」は7月1日、日曜日までで、残りわずかとなりました。お早めにお越しください。
札幌はここ最近、風が強くて寒い日が続いていますが、温室では過ごしやすい環境の中で、植物たちをゆっくりご覧頂けます。
みなさまのお越しをお待ちしています。
【百合が原緑のセンター】
温室観覧料:大人(高校生以上)130円
※中学生以下(学生証)、65歳以上の方(氏名・生年月日を確認できる身分証明書)、
障がいのある方(身体障害者手帳、療育手帳、いつくしみの手帳、精神障害者福祉手帳等)、
介助の方(身体障害者手帳等を提示された方の介助者)は身分証提示で無料
開館時間:8:45~17:15
休館日 :月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌平日)
【展示会「ゼラニウムの庭~ゼラニウムコレクション~」
開催期間:平成30年6月12日(火曜日)~7/1(日曜日)
開催時間:8:45~17:15
開催場所:百合が原緑のセンター 大温室
【展示会「貴婦人のイヤリング~多彩な花色と花形のフクシアコレクション~」
開催期間:平成30年6月19日(火曜日)~7月16日(月曜日祝日)
開催時間:8:45~17:15
開催場所:百合が原緑のセンター 中温室