緑のカーテン展を開催します。
今日、21日火曜日から百合が原緑のセンター中温室で「緑のカーテン~涼を呼び込む~」を開催いたします。
今年の夏は暑い日が続きましたね。強い日差しが降り注ぐ時、少しでも涼しいところはないかと日陰や木陰を探しましたが、みなさんは日陰よりも木陰のほうがなんとなく涼しく感じたことはありませんか?
これは、木陰では植物の葉から水分が蒸散されることで周囲の温度が下がっているからだと言われています。
その特性を活かして、家の窓際でも「つる性の植物」を育てて、日光を遮り、少しでも涼しく快適に暑い夏を乗り切ろうと活用されているものが「緑のカーテン」です。
緑のカーテン展の様子
「緑のカーテン」として使われる植物は基本的に「つる性の植物」が多く、ヘチマやキュウリといった全体的にグリーンの色合いのものがありますが、そのほかにも鮮やかな花を楽しむものもあります。
さらに成った実を収穫して食べるといった楽しみもあり、植物を育て、自然とふれあうことによって、癒しやお子様の食育の面からも役立つと言われているものです。
そんな「緑のカーテン」の魅力を今回の展示会では、約7種類の植物によって、ご紹介していきます。
チョウマメ(マメ科 クリトリア属)
まずは涼しげな青色の花を多数咲かせる、チョウマメ。別名、クリトリア、バタフライピーと言います。
チョウマメの花の青い色素には、赤ワインやブルーベリーにも含まれているポリフェノールの一種「アントシアニン」が含まれています。
そのためチョウマメの花からは青いハーブティーが作られます。
そして、このアントシアニンは酸性のものを加えると紫や赤へ変色する特性があり、レモン果汁などを加えると色の変化を楽しむことができます。
摘芯し脇芽を増やすと、より多くの花を楽しむことができます。
斑入りノブドウ(ブドウ科 ノブドウ属)
続いて、斑入りの葉が美しい、斑入りノブドウ。
つる性の落葉樹で、よく伸び、緑のカーテンに向きます。
果実は鮮やかな青色や紫色、白色など様々なものがあります。
ナスタチウム(ノウゼンハレン科 ノウゼンハレン属)
別名キンレンカと呼ばれるナスタチウムは、品種によって黄色や橙色、赤色などの花を次々と咲かせます。
花や葉は食用になり、エディブルフラワーとしてサラダなどに使われます。
茎は這って伸びるため、ハンギングに適するほか、上から垂らすタイプの緑のカーテンにもなります。
フジマメ`ルビームーン’(マメ科 フジマメ属)
フジマメは岐阜や三重で千石豆と呼ばれる伝統野菜です。
園芸品種の`ルビームーン’は花や果実が赤紫色になります。
ホップ(アサ科 カラハナソウ属)
ビールの原料で有名なホップは、つる性の宿根草で、成長が速いのが特徴。
花の集合体は毬花と呼ばれ、これがビールの原料となります。
根が広がるため、鉢で育てる場合は容量の大きいものを用意するとよいとされています。
ほかにも、芳香のある花を咲かせるハゴロモジャスミン`フィオナサンライズ’や、花つきが良く、花期が長いマンデビラ
`ダンディ’があります。
今週は気温高めで経過する予報が出ています。
涼しさを感じに百合が原公園へ来てみませんか?
【緑のカーテン~涼を呼び込む~】
開催期間:平成30年8月21日火曜日~9月2日 日曜日
開催時間:8:45~17:15
開催場所:百合が原緑のセンター 中温室
観覧料 :高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は手帳等の証明書の提示により無料