華やかに
今日からツバキ展が始まりました。
期間は3月22日(日)迄。
約1カ月と言う長い期間開催される展示会です。
写真は海外で品種改良された洋種ツバキ達。
中には大輪でとてもツバキには見えない様な品種も多々あります。
期間中は鉢植えを中心に約250種類、280株を展示致します。
鉢植えは十分楽しめますが、地植えツバキはこれからといった様子です。(品種によっては満開の物もあります)
さて、
ツバキは、ツバキ科( Theaceae)ツバキ属( Camellia L.)の植物です。
東南アジアの亜熱帯から温帯の雨量の多い所に約200種の原種が分布し、中国南部からベトナム北部にかけて多く自生しています。
ちなみに日本はツバキ属分布圏の最北端で北限は青森県夏泊半島です。
日本人とツバキの関わりも古く、栽培の歴史は奈良時代まで遡ると言われています。
種子から油を搾り、整髪剤や灯りの油にしたり、木材を加工して生活用具や薪に、更にはその灰を染料に利用してきました。
ツバキが観賞の対象となったのは室町時代で、江戸時代以降は観賞を目的とした品種改良が盛んに行われました。
又、ツバキは日本を代表する花木として海外にも紹介され、18世紀以降にヨーロッパへ、その後アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドへと広がり、品種改良によって現在までに5000種程が作出されています。
もう一つ私達ととても身近なツバキ属が「チャ(C.sinensis)」です。
そう、紅茶や緑茶として飲んでいるあの茶です。
葉の製造加工法によって様々なお茶が出来ます。
日本人とチャとの関わりもや栽培も古く、中国から伝わり奈良時代に利用したという記録があります。
しかし最初の頃は薬用としての利用だったようで、本格的に喫茶の風習になったのは1191年だそう。
チャの鉢もあるのですが花期が10~12月なので残念ながら今はもう終わってしまいました・・。