残雪の時期にメコノプシス
重く湿った雪が降り積もり、公園内はまた白い世界に逆戻りしていましたが、本日は日差しがあたたかく雪解けも進みそうな陽気です。百合が原 緑のセンターではミモザやツバキ、ハナモモやマーマレードブッシュなど明るい色合いの植物たちが楽しめています。
この温室では雪がまだ多く残るこの時期に、ヒマラヤの青いケシと呼ばれているメコノプシス ホリドゥラが展示されています。
メコノプシス ホリドゥラ(ケシ科 メコノプシス属)
本種はヒマラヤと中国西南部の高山の岩場に生え、特に澄んだ青色の花弁を持つことから「ヒマラヤの青いケシ」と呼ばれている青いケシの代表種の一つです。
ブータンの国花にも指定され、秘境に咲いていることから「幻の花」や「天上の妖精」とも呼ばれ、よく見ると蕾や葉に多くの棘があることがわかります。
百合が原公園では、公園ボランティアのみなさんの協力を得て、メコノプシスの育成に取り組み
例年であれば、5月下旬から6月にかけて屋外の施設【世界の庭園】でその花姿を、来園されたみなさんにお楽しみいただいています。
【世界の庭園】で6月に開花していた様子
ただ、高地に自生している植物のため、冷涼な気候の北海道内であっても、限られた施設でしか観賞することができません。夏の暑さから守り、水やりやこまめなお手入れを施すことが必要なヒマラヤの青いケシ。
雪が多く残るこの時期に、ヒマラヤの青いケシをご覧いただく機会はなかなかないかと思います。お近くにお越しの際は、涼しげで美しいブルーの花を楽しんでみませんか?
【百合が原緑のセンター】
開館時間:8時45分から17時15分
休館日:月曜日(月曜祝日の場合、翌平日休館)
料金:高校生以上130円※中学生以下、65歳以上、障がいのある方は証明書提示で無料
【百合が原公園】
料金:無料(有料施設は除く)
開園日時:終日入園可※P2駐車場を開放しています。