ユリ展 7/18(月祝)まで
百合が原公園のユリ展でユリの魅力に触れてみませんか♪緑のセンター・大温室にて7/18(月祝)まで開催中です。
(写真:‘バルディソール’)
ユリの花弁は6枚です。
外側が3枚。内側に3枚。
雄しべの先には赤い花粉が見えます。雌しべは1本で、付け根の緑の部分が子房です。その中に種ができます。
会場では、種から発芽したコマユリも展示しています。
ユリは、冬が来る前には地上部が枯れ、地中にある球根で冬を越します。
根は、球根の上下にあります。上の根(上根)は一年で枯れ、翌年には新たな根を作ります。
下の根(下根)は数年生きます。体を支える役目をします。
地中に古い上根が溜まるころには植え替えを行います。
球根は葉が変化したりん片が集まっています。
りん片を分けて株を増やすこともあります。(種類によって鱗片の形が違います。写真は’カテドラルウィンドウ’)
ユリは、たくさんの新しい花がつくられてきました。
アジアティックハイブリッドのユリをいくつかご紹介いたします。
(写真:エゾスカシユリ)
アジアティックハイブリッドとは、エゾスカシユリやオニユリなどの東洋のユリと、ヨーロッパのバルビフェルムとの種間交雑やその園芸種の組み合わせで作られたものです。
'エンチャントメント'
1949年に、アメリカのジャン デ グラフ(Jan de Graaff)が作出しました。繁殖が旺盛で耐病性が強く、日本にも1951年に輸入されて以来、この品種を子房親としてたくさんの品種が作られました。
北海道でも、品種改良が行われました。北海道生まれのアジアティックハイブリッドのユリをご紹介します。
’コサージュ(Corsage)’ アジアティックハイブリッドのユリ
2009年7月発行の「花新聞」に記載があります。
‘明錦(Akenishiki)'
’エンチャントメント’と’オレンジトライアンフ’の交配種。1962年藤島昇吉氏作。
’金扇(kinsen)'
‘ディスティニー’と、オウゴンオニユリと片親がスカシユリであるものの交配種を、さらに交配したもの。1963年藤島昇吉氏作。
日本のユリは、育種の親として重要でした。テッポウユリやカノコユリ、ヤマユリなど花を観賞するためのユリの球根は、明治中期以降大量に輸出されました。
さて、球根を食用とするユリもあります。食用のユリ根は、現在北海道で多く生産されています。
リリウム ダヴィディ
オニユリやタケシマユリは、日本で食用に栽培されました。中国ではリリウム ダヴィディなどが食用に栽培されました。
当園では食用としてユリの栽培はおこなっていませんが、緑のセンターにてゆり根どら焼き、レストランにてゆり根カレーを販売しております。
ユリ展をどうぞお楽しみ下さい♪
「ユリ ~原種をはじめとしたユリの紹介~」
◇場所 百合が原緑のセンター 大温室
◇期間 7/5(火)~7/18(月祝)
◇時間 8:45~17:15
◇休館日 月曜日(月曜日が休日の場合は、次の平日)
(管理事務所、リリートレイン、レストラン、世界の庭園:定休なし)
◇入館料 高校生以上130円 ※65歳以上の方、障がいのある方は証明書の提示で無料。