2012/05/13
花の名前
ずらりと並んだ黒い札、実はこれ、さくらそうの名札です。
園芸植物にとって、品種の名称はとても大切なもの。花を観賞する上でも大きな意味を持っています。
うるし塗りの木の札のイメージですが、実際には耐久性と手間やコストを考慮して、ペンキ塗りです。
筆とペンキで文字を書くのは非常に難しいもの。書道経験のあるスタッフによる渾身の作の「名札」です。
清楚、可憐な印象のサクラソウ
たくさんのコレクションの中から、白い花の品種をご紹介~
雪月花:せつげつか/作出年代:江戸後期
花弁の表裏ともに雪のように白く、雪の結晶のような花形が美しい。
神代冠:じんだいかん/作出年代:江戸後期
花も株も小ぶりで丸みがあり可愛らしい。古代、儀式に用いられた冠に形が似ることから名がついたとか。
青葉の笛:あおばのふえ/作出年代:江戸末期
花弁は白地に緑の斑が入る。源平の一の谷の合戦で平敦盛が所持していた笛の名で知られています。