可憐な花姿【福寿草と雪割草展】明日から開催!
2月に入り連日の雪降り。雪かきの日々がまた戻ってきてしまいました。もうしばらく雪と寒さが続きそうですが、明日から百合が原 緑のセンターで開催される「福寿草と雪割草展~春を告げる雪国の妖精たち~」で一足早い春を感じてみませんか?
福寿草はキンポウゲ科フクジュソウ属の植物で、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)といった、「新春を祝う」意味の和名が付き、古くから縁起の良い花として愛されてきました。江戸時代から多数の園芸品種がつくられている古典園芸品種で、鮮やかな黄色い花を咲かせます。
フクジュソウ ‘青森素心’(キンポウゲ科フクジュソウ属)
青森原産で青軸と丸みを帯びた花弁が特徴です。素心とは花弁から花の中心まで色が同じという意味を持ちます。
フクジュソウ ‘朱宝’(キンポウゲ科フクジュソウ属)
花は大輪で赤みを帯びています。フクジュソウの‘日の出’と‘秩父紅’の交配で作られた品種です。
福寿草は、日差しの暖かい時間帯に花を開き、太陽の熱を集めて虫を誘引し、日が陰ると花は閉じます。「福を招く」というおめでたい名前から、お正月の鉢花としても人気が高い植物です。
こちらの雪割草は桃色、藤色、白や緑色などの花色で、大きさは1から3センチ程。咲き方も一重咲きや二段咲き、千重咲きなど花形も豊富な花姿が魅力の植物です。
雪割草 ‘若武者’ 三段咲き
雪割草 ‘桃源’ 唐子咲き
本州中部地方から四国、九州に分布するミスミソウと、日本海側の秋田県から石川県にかけて分布するオオミスミソウ、本州中部以西~四国に分布するケスハマソウや東北から関東の太平洋側に分布するスハマソウなどがありますが、北海道では自生していないため、その花姿を間近で観賞する機会は少ないことでしょう。
会場では期間中福寿草は4品種30鉢、雪割草は約10品種40鉢を展示するほか、詳しい解説パネルも掲示します。
また、節分の時期に開花するためこの名がついた、同じキンポウゲ科の「節分草(セツブンソウ)」も開花を始め、同じ会場で展示しています。
こちらのセツブンソウも北海道では自生していません。花は花径が約2センチメートルほどと小さく、ウメの花のような藤色がかった白色の5枚の花弁は、萼片が変化したものです。まれに自生地では、多弁花、緑花などが見つかるそうです。本州の自生地などでは一面の群落が広がり、可憐さとはかない印象の花姿が人気の植物で「希少植物」でもあります。
本日2月3日は立春。暦の上では暖かな春の訪れを日々感じることが増えてくる時期だといわれています。雪が残る野山で、春の訪れを告げるように咲き始める福寿草と雪割草。それぞれの魅力を、ぜひ会場でお楽しみください。
【福寿草と雪割草展~春を告げる雪国の妖精たち~】
- 開催期間:2025年2月4日火曜日から2月16日日曜日
- 開催時間:8時45分から17時15分
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 開催場所:百合が原緑のセンター 大温室
- 観覧料:高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は手帳等の証明書提示により無料
- 主催:(公財)札幌市公園緑化協会
- 協力:国際雪割草協会