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2012/08/14

クマバチ団地

ロックガーデンのクレマチス花壇で、一心不乱に働くハチを発見しました。

 

柱の穴に頭をつっこんで、何か材料を詰めている様子です。

ハチが飛び去ったあとの穴をのぞき込むと、ヤニのような固まりが見えます。

しばらく経ってから、もう一度様子を見に行ってみると・・・穴が完全にふさがっていました!

 

これは、クマバチ(別名:キムネクマバチ)というハチです。

黄色い毛で覆われた胸部と黒い腹部が特徴です。

ちょっと危険そうな配色ですが、蜜を吸って暮らしているミツバチの仲間です。人を襲ったりすることはほとんどない、温厚な性格のハチだそうです。

メスは、木の枝などに穴をあけ、中に蜜や花粉のお団子と一緒に卵を産みつけます。

私が発見したのはまさに、巣作り真っ最中!貴重な場面に遭遇したというわけでした。

 

よく見ると、この柱はハチの団地になっているようで、他にも5個の穴を発見しました。

ハチたちは、白い固まりを口にくわえて次々とやってきます。

耳を近づけてみると穴の中でカリカリという音が聞こえます。

運んできた材料をかみ砕いては、貼り付けるという作業を熱心に繰り返しています。

その姿の全貌を見たいのに、夢中で作業していてなかなか外へ出てきてくれません。

 

「ふ~大変!」といっているのかな?穴から出てきて身づくろいをしています。

 

中に詰めている材料が何なのかしりたくて、

母バチには悪いなと思いつつ、ちょびっとだけ壁材を失敬しました。

 

柔らかく、可塑性のある素材。針葉樹の匂い!

 

クマバチは近くにあるモンタナマツの樹脂(松ヤニ)を材料として運んでいたようです。

雨が入り込まないよう、中のたまごをしっかりと守るために、松ヤニを使って壁を作っていたんですね。

 

クマバチは性格のおとなしいハチです。

意地悪をしなければ、襲ってくることは滅多にありません。

ただ今、巣作り真っ最中!もしも見かけたら、あたたかく見守ってあげてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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