百合が原公園開花状況
夏らしくなってきましたね。百合が原公園の屋外の開花状況をお知らせします。
ユリ:全体の2~3割ほど開花
見頃のユリは、タケシマユリ(百合広場入口より奥側)、
マルタゴン・リリー(百合広場星形花壇の手前)などです。
人気のユリ、リーガル・リリーや、マドンナ・リリー、チョウセンカサユリ
なども数輪開花し始めました。
タケシマユリ:満開
リーガル・リリー:数輪開花
マドンナ・リリー:数輪開花
チョウセンカサユリ
そのほか、多数の園芸品種が華やかに開花しています。
ユリの新しい園芸品種は毎年増えています。
公園内の植物名を記した看板には、
どの交配系統のユリかも書かれています。
マルタゴン・リリー
【Lilium martagon】
ヨーロッパからシベリアに至る地域で自生します。
バラ:見頃。
早いものは一段落し、今月中旬くらいを過ぎると花の数が減りそうです。
バラ花壇(ラベンダーとバラ)
芝生広場の隣の開けた場所。東駐車場より階段を上った小高い所です。
ローズウォーク(バラの散策路)
緑のセンターに向かって左手から遊具広場まで続きます。
オールドローズを中心に楽しむことができる、
全国的に珍しいガーデンスポットです。
オールドローズは、バラらしい豊かな香りをもちます。
この時期に1回だけ咲く「一季咲き」のものが多いです。
寒さや、病気・害虫に強いという特徴もあります。
メコノプシス:開花しているものは少なくなってきました。
世界の庭園内です。
3種類のメコノプシスが開花しています。
ヤマボウシ:見頃
(園内各所)
ショウキウツギ、バイカウツギ、タニウツギ、ハコネウツギなど:開花
(園内各所)
ハコネウツギ
ハシドイ:見頃
(園内各所)
シナノキ
ナノハナ:開花(リリートレイン沿線)
ハマナシ:開花(リリートレイン沿線)
ソバ:開花(リリートレイン沿線)
スカビオサ、アキレア、ネペタ、サルビアなど開花(花木園ボーダー花壇)
ヤマブキショウマ:開花(花木園ボーダー花壇)
エーデルワイス:開花(ロックガーデン)
緑のセンターではユリ展、フクシア展を開催中。
ゼラニウムも展示しています。
百合が原公園自慢のコレクションです。
約50種類、総数約400鉢をユリ展期間中に展示するユリ展。
詳細な解説パネルもあります。
多くの園芸品種の親となった原種を約15種類展示しているもの、
百合が原公園ならではのものです。
フクシアは、吊り鉢も多く、天井いっぱいに吊り下げて展示しています。
花の独特の形や鮮やかな色が特徴です。
公園が所持するのは約150品種で、そのなかから期間中に約160鉢(大鉢20鉢、2m弱の高さのスタンダード仕立て7鉢など)を展示します。これほど多くの品種をご覧いただける展示会は、道内では他にはありません。
原種もご覧いただけます。
原種が分布するのは、メキシコや南アメリカ、西インド諸島やニュージーランド、タヒチ島などの
山地です。この分布は、プレートが移動する以前のゴンドワナ大陸のころの分布を伝えるものです。
ヨーロッパに持ち込まれて改良されたため、ほとんどの園芸品種は夏の暑さを嫌います。
北海道の屋外での冬越しは難しいですが、夏の涼しい気候はフクシア栽培に適しています。
ゼラニウムの展示では、一年中開花する定番のゾーナル系のゼラニウムから、
葉や垂れ下がる姿勢も美しいアイビー系のゼラニウム、
そして、夏の一季だけに咲く華やかで歴史あるリーガル系のゼラニウム
が、華やかに開花しています。
そして、葉の香りのために栽培されるグループ、センテッド系のゼラニウムも
ほかのハーブとともに展示しています。
ローズ、レモン、メンソールやナツメグなど、香りは他種類。
花が落ちやすいため、顔を近づけて、触らずにお楽しみ下さい。
ぜひ百合が原公園で初夏のひとときををお楽しみください。