紫陽花が咲き始めました。
長く続いた雨もやみ、今日の札幌は待ち遠しかったおひさまが輝いています。
久しぶりに青空広がるお天気ということで、花々もイキイキしています。
そんな中、世界の庭園では「紫陽花(あじさい)」が咲き始めました。
日本庭園の紫陽花(アジサイ科 アジサイ属)
世界の庭園内の「日本庭園」や「瀋芳園」の目の前にある「アジサイ園」では色とりどりの紫陽花が咲いています。
紫陽花といえば、雨が降り続き、太陽が顔を出さない空の下でも元気に花を咲かせますが、「紫陽花」と一言にいっても、その色形は様々です。
紫陽花の色は土の成分で決まると言われています。
土には金属イオンが含まれていて、その金属イオンを吸収して植物は生長します。
その成分の違いが「紫陽花の色」に影響するそうです。
また、紫陽花の花をよく見てみると中央部分にツブツブした所とそのまわりの花びらのように見える所があります。
ツブツブした方を「両性花(りょうせいか)」、そのまわりの方を「装飾花(そうしょくか)」と言います。
私たちがよくきれいだなと思って観ている花びらのように見える装飾花は、実は萼(がく)でこんなに美しいのに生殖機能を持ち合わせていないんです。
そんなことを考えながら紫陽花を観てみると、興味深いです。
「アジサイ園」では国内外のアジサイをコレクションしています。
その中のいくつかをご紹介します。
まず、ヤマアジサイの一つ「舞妓錦(まいこにしき)」はその名前のように舞妓さんのような可憐な花を咲かせます。
’舞妓錦’(アジサイ科 アジサイ属)
続いて、「土佐の暁(とさのあかつき)」は、四国地方土佐原産の紫陽花で、花の咲き始めは緑色をしていて、咲きすすむにつれ絞りの入った赤色に変わっていきます。
’土佐の暁’(アジサイ科 アジサイ属)
最後に、「黒姫」は濃い紫色の綺麗な大輪の花を咲かせます。
’黒姫’(アジサイ科 アジサイ属)
ほかにも約40種類のアジサイをコレクションしています。
最近、雨の日が多くて、気分が晴れない日もありますが、そんな雨の日に妖艶な花を咲かせる紫陽花を観て楽しんでみるのもいいかもしれません。(もちろん、晴れの日の紫陽花も素晴らしいです。)
【世界の庭園】
開園期間:平成30年4月24日火曜日~11月4日 日曜日の開園中は無休
開園時間:8:45~17:15 ※入園は16:45まで。
入園料 :高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は手帳等の証明書の提示により無料
また現在、百合が原緑のセンター温室では、フクシアの展示会「貴婦人のイヤリング」と「ユリ展」開催中です。温室内はお天気を気にせず、花々を楽しむことができますので是非お越しください。
【貴婦人のイヤリング展~多彩な花色と花形のフクシアコレクション~】
開催期間:平成30年6月19日火曜日~7月16日月曜日祝日
開催時間:8:45~17:15
開催場所:百合が原緑のセンター 中温室
観覧料 :高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は手帳等の証明書の提示により無料(一度、入場して頂くと、温室内で行っている他の展示会もご覧頂けます。)
【ユリ展~原種をはじめとしたユリの紹介~】
開催期間:平成30年7月3日火曜日~7月16日月曜日祝日
開催時間:8:45~17:15
開催場所:百合が原緑のセンター 大温室
観覧料 :高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は手帳等の証明書の提示により無料(一度、入場して頂くと、温室内で行っている他の展示会もご覧頂けます。)