2008/12/03
温室にクラゲ・・?
ミカン科 ブッシュカン(仏手柑)
Citrus medica var.sarcodactylis
インド、ヒマラヤ山麓原産でシトロン(C.medica)の変種です。
果実の形が手の指をあわせた様な形になります。
このブッシュカン、江戸時代には既に中国から伝わっていた様で、中国や日本を始めとした東南アジアでは珍重されて来た柑橘類です。
さて、利用方法ですが・・・
果皮が非常に厚く、果肉が殆ど無い為生食には向きません。
日本は観賞用としてのみですが、中国では砂糖で煮詰めてお菓子にしたり、果皮から精油を取ったりします。
又、果実酒や漢方の材料にもするそうです。
大体が丸に近い果実をしている柑橘類の中でも飛び抜けて奇抜な形をしています。
写真の果実はもう手を通り越してクラゲか宇宙人みたいな形に!
大温室にて展示中ですので、見学された際には近くに展示してあるウンシュウミカン等と見比べて見てください。
改めて奇抜さを実感頂けると思います。
それにしても何故こんな形になったのか・・自然のイタズラか意図があるのか・・・その真意はブッシュカンのみぞ知るといった感じでしょうか?
ちなみに・・・
こんな花が咲きます。
まだ蕾もあるのでこれからもご覧頂けますよ!