時を刻む・・?
トケイソウ科 トケイソウ(Passiflora) ‘デカイスネアナ’
アラタ(P.alata)とオオミノトケイソウ(P.quadrangularis) の交雑種。
開花期は不定期ですが晩夏あるいは秋から咲き始める事が多いです。
越冬温度は3℃。
属名はラテン語passio(苦悩、キリストの受難の意)とflos(花の意)に由来し、花や他の部分をキリストの磔に例えた事にちなむと言われていますが、「病の花」の意味であるとする説もあります。
因みに一般的に「トケイソウ」と呼んでいるのはP.caerulraですが、英語ではbule crown passionflowerとかblue passionflowerと呼ばれています。
どうやら「時計」と呼ぶのは日本だけの様です。
さてこのトケイソウ、とにかく‘デカイ’のです。
葉の大きさは15~20cm、花の大きさは10~12cm。
温室入口からも見える所に展示してあり、大きく花色も目立つので咲いたのが一目で分かります。
そして、約20cmにもなる実は食用になります。
葉、花、実と三拍子揃って大きいトケイソウ・・・名付け親の意図が何となく感じられるのは気のせいでしょうか・・・・。
写真は昨日の物です。
さて、この花を観察していて分かった事は、
『咲くまでが長く、咲いたらあっという間に萎む』
思えば雪が降る前、10下旬~11月の頭頃から蕾は沢山付いていました。(この頃はまだバックヤードに)
そして一輪目が咲いたのが11/26ですが、次の日には閉じていました。 (右手少し奥に見えるのが一輪目)
二輪目もまさしくその通り、今日見たら閉じています。
・・・そう、このトケイソウ、立派ですが残念な事に大体一日位しか咲いていないのです。
この間来た時咲きそうだったから今日来てみたら・・・・と悔やんでいるお客様もいらっしゃいました。
中々タイミングが難しいので、ご覧になりたい方は「今日咲いてる?」と温室の方に一度確認してからいらっしゃるのをお勧めしますよ!
緑のセンター 011-772-3511
花を見たら、折角なので大きな実も是非見てみたいのですが・・・・・「あ、受粉させるの忘れてた!」 と、温室作業の方。
コレも自家受粉しづらい品種の様で・・・・園芸品種にはよくある話です。
因みに、人工受粉に最適なのは・・・暖かく天気の良い出来れば午前中。
卒業レポートで散々やりました・・・人工受粉。花はフクシアでしたけどね。
取り合えず咲きそうな蕾があるので、それを期待したいと思います。
楽しみだけど気の長い話です。
そういえば小温室のバナナも一向に色付きません。
上の実は結構大きくなりましたが、下の方、まだ花が咲くみたいなので・・・。
コチラも先が見えない植物。