大温室のコウテイダリアがまもなく開花します
例年12月中旬に見頃を迎えていたコウテイダリア(キク科ダリア属)が、もう間もなく開花しそうです。
ダリア属の植物は、メキシコから中米にかけて27種類が分布していますが、その中でも茎が木質化する(茎が茶色に変色し、まるで木のように硬くなる)木立ダリアと呼ばれるダリアは3種類あります。
コウテイダリアは、その木立ダリアの一種で、中でも竹のような節がある茎は特に太く、草丈は5~6mもの高さになるという特徴があります。
また、コウテイダリアは日が短くなる時期にならないと花芽がつかない短日植物なので、8月~10月にかけて屋外の花壇で豪華に彩っていたダリアとは開花期が異なるのも特徴の1つです。
寒さに弱く、草丈が高く成長するわりには茎が空洞で風に弱いため、北海道の屋外では育てるのが難しいコウテイダリア。温度が保たれ天井の高い百合が原緑のセンター温室であれば、その花姿をゆっくり観賞いただけます。
また、周辺には鮮やかなオレンジや黄色の3種類のマリーゴールドやドクロが飾られているスペースが!こちらは日本のお盆のようなメキシコの催事「死者の日」をイメージしたディスプレイです。
メキシコでは、日本のお盆にあたる「死者の日」を毎年10月31日から11月2日にかけて行うそうです。この期間に死者の魂が戻ってくると言われ、家族や友人があつまって亡くなった人に祈りを捧げます。
亡くなった人に明るく楽しく、そしてカラフルに過ごしてもらうために、赤いケイトウやマリーゴールド、オレンジやレモンなども飾りますが、マリーゴールドは死者が通る道を表しているので、現地ではお墓や祭壇により多く飾り付けるそうです。百合が原公園では花首が強く、草丈の高い3種類のマリーゴールドを使って表現してみました。
このほかにもツバキやサザンカが次々に開花し、中温室では現在【クリスマスディスプレイ展】も開催中です。
寒さや雨なども気にすることもなく、ゆっくりと植物を観賞できる百合が原緑のセンターにぜひ足を運んでみませんか?
【百合が原緑のセンター】
開館時間:8時45分から17時15分
観覧料金:高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は証明書等の提示で無料
休館日:月曜(月曜祝日の場合、翌平日休館)
【クリスマスディスプレイ展~個性あふれるナチュラルリース~】
開催期間:2022年11月8日火曜日から12月18日日曜日まで
開催会場:百合が原緑のセンター中温室
※車でお越しの場合は、緑のセンターに一番近いP2駐車場のみ現在無料開放中ですので、こちらをご利用ください。