ヒマラヤの青いケシと花木の開花(2025年6月6日)
6月最初の週末は雲の広がるあいにくの天気ですが、20度を超える暖かさのため、園内を散策されたり、学校の遠足や保育園児のお散歩などでたくさんの方々にご利用いただいています。
先日一部開花をお知らせしていました「ヒマラヤの青いケシ」とも呼ばれている、メコノプシス ホリドゥラの開花が進んでいます。
メコノプシスとはケシ科メコノプシス属の植物で、ヒマラヤ、ネパール、ブータン、西ヨーロッパ、中央アジ アなどの高山地帯の標高3,000から5,000メートル地帯に分布しています。暑さに弱く、低地ではなかなか見ることができません。
百合が原公園の【世界の庭園】でご覧いただける「ヒマラヤの青いケシ」は、ブータンの国花に指定されているメコノプシス ホリドゥラという、蕾や葉に多くの棘がある種類です(このほか「ヒマラヤの青いケシ」と呼ばれるものは、美しい青い花弁のメコノプシス ベトニキフォリアやメコノプシス グランディスなども大変有名です)。
高地に自生している植物のため、冷涼な気候の北海道内であっても、限られた施設でしか観賞することができません。そのため、夏の暑さから守り、水やりやこまめなお手入れを施すことが必要なヒマラヤの青いケシ。百合が原公園では、花壇ボランティア「ミモザ」のみなさんのご協力を得ながら、北国札幌の冷涼な気候を活かして栽培しています。これから見頃を迎えます。
園内各所では花木の花々も楽しめるようになってきました。
緑のセンター横のボーダー花壇や世界の百合広場ではテマリカンボクやコデマリ、ピンク色のタニウツギやショウキウツギなどが咲き始めています。
同じ「ウツギ」という名はつきますが、科が異なるバイカウツギも開花し始めたばかりです。
リリートレインの沿線ではベニバナトチノキやアカバナサンザシ。
【世界の庭園】や【ロックガーデン】周辺ではハクウンボクやキングサリ。
園内各所で開花を始めてきたのは遅咲きのライラック、ウスゲシナハシドイ。
5月中旬から見頃を迎えていたフレンチライラックは終盤となってきましたが、ライラックコレクションに植栽されているヨシフレクサ ‘アグネス スミス’も見頃を迎えています。
よく見るとこちらにもラッキーライラックが二つ並んで咲いていました。
花散策の楽しい季節です。ぜひみなさんも花木それぞれの花の違いも楽しみながら、百合が原公園を散策してみませんか?
【百合が原公園】
- 場所:百合が原公園
- 料金:無料(有料施設は除く)
- 開園日時:終日入園可(但し、有料施設は除く)
- 駐車場:P1、P2、P3駐車場は朝6時から20時まで開放(無料)混雑時は臨時駐車場も開放中
【世界の庭園】
札幌市の3つの姉妹都市(瀋陽、ポートランド、ミュンヘン)と日本庭園で構成された施設
- 営業日:4月26日土曜日から11月3日月曜祝日の期間、毎日営業
- 開園時間:8時45分から17時15分(入園は16時45分まで)
- 入園料:高校生以上150円(中学生、65歳以上、障害のある方は証明書等提示で無料)