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2025/12/21

冬至、冬中、冬始め(ミモザ苗販売のお知らせも 2025年12月21日)

みなさんは「冬至、冬中、冬はじめ」ということわざを耳にしたことはあるでしょうか?これは「冬至は暦の上では冬の真ん中だが、本格的な冬の厳しい寒さが始まるのは冬至の時期から」という意味の言葉です。確かに、北国北海道で雪の多さや厳しい寒さを実感するのはこれからと思われた方も多いのではないでしょうか。

色づいた獅子ユズ

明日12月22日は、一年で最も日照時間が短くなる冬至です。朝晩の冷え込みが厳しく、会社や学校への移動時間帯は特に寒さが身に沁みるようになってきました。

冬至の風習に習い、柚子湯に入り無病息災を願うというお家も多いことでしょう。

百合が原緑のセンターでは、ユズなど柑橘系の植物が実り色づいている様子をご覧いただけています。

こちらは、ゴツゴツとした姿かたちが獅子の顔や鬼の顔のように見えるところから名がついた獅子ユズで、オニユズとも言われています。

獅子ユズのアップ

獅子ユズ(ミカン科 ミカン属)

獅子ユズは、ユズとは言ってもブンタンの仲間なので、ユズほど香りは強くありません。食用にも向きませんが、獅子や鬼の名がついているめ、邪悪なものを排除してくれる、実がとても大きくなる様子から、実入りが大きいという千客万来という意味合いなども相まって、縁起物として飾られたりします。

このほかにも獅子ユズと同じように大きく実る晩白柚(ばんぺいゆ)や、甘味の強いデコポン ‘不知火’など、北海道では実っている様子を目にすることが少ない、柑橘系植物が緑のセンターではご覧いただけています。

大きな晩白柚

ブンタン ‘晩白柚’(ミカン科 ミカン属)は、1930年に台湾から株が導入され、熊本県八代市地区に根付いて改良がおこなわれました。「白柚」の「白」は白っぽい果肉、「柚」が中国語で丸い柑橘という意味で名づけられており、その晩生種であることから「晩白柚」と呼ばれています。

冬至は「湯治」、ユズは「融通が利く(体を丈夫にする)」といった語呂合わせからくるそうで、ユズを浮かべた湯舟に浸かることで体を温めたり肌を守る。ユズの香りは邪気を払うといった意味合いから、ユズ湯に浸かる風習は江戸時代からあったと言われています。

今ではユズの香りに癒されたり、気分をリラックスさせるはたらきもあることから、長く受け継がれている日本の風習の一つとなっています。

デコポン‘不知火’

デコポン ‘不知火’(ミカン科 ミカン属)

冬至は北半球で最も日が短い日ではありますが、この日を境にまた日が長くなっていくことから「太陽の力が再び強まる(陽が戻る)」と考えられ、悪いことが続いた後に良いことが訪れる(陰から陽へ向かうこと)という意味合いの「一陽来復(いちようらいふく)」の日とも言われています。

冬至を境に運気があがるよう、お家であたたかなユズ湯に浸かったり、カボチャ(南京)やニンジン、大根といった「ん」の付く食材で無病息災も願うなど、古くからの風習を取り入れてみませんか?

≪お知らせ≫

百合が原 緑のセンター大温室のシンボルツリー「ミモザ(ギンヨウアカシア)」の種子から育てた苗の販売(550円税込)が今年もはじまりました。

ミモザの苗販売中

昨年はミモザが見頃を迎える前に完売してしまいました。興味のある方はぜひお早めにお越しください!

 

 


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