温室内に溢れるサクラソウ
チューリップやムスカリ、サクラなどの開花が目にも楽しい時期となっていますが、百合が原緑のセンター中温室で開催中の【サクラソウ美術館】は、みなさんもうご覧になりましたか?
サクラソウ `新雪’
プリムラ オーリキュラ ‘グレイシュライク’
古くは室町時代から愛され、江戸時代には多くの園芸品種が作られた日本原産のサクラソウと、英国で18世紀から19世紀にかけて多くの新品種が作られたサクラソウの仲間、プリムラ オーリキュラが同時に楽しめる展示会です。
サクラソウは190種類300鉢期間中お楽しみいただけていますが、現在大変多くの品種がもごろを迎えており、それそれの花姿をご覧いただけています。
特にサクラソウの伝統的な鑑賞方法「桜草花壇」は、江戸時代にサクラソウの花姿を引き立てる飾り方で、豊富な花色や花形のサクラソウ、それぞれの表情を楽しむことができます。
江戸時代の人々が楽しんだ観賞方法を再現しサクラソウを展示しています。
こちらはサクラソウの仲間プリムラ オーリキュラは、日本ではアツバサクラソウの名で親しまれています。葉や茎、花弁などに白粉が含まれている「ショウ系」をはじめ、花弁に複雑な色彩の絞りや縞模様が入る「ストライプ系」、白粉が入らずセンターが黄色やクリーム色の「アルパイン系」、八重咲きの「ダブル系」や原種に近い「ボーダー系」などに大別されています。
プリムラ オーリキュラは、日本ではなかなか見られないようなカラフルな色彩で、生きている絵画とも言われている芸術的な美しさがあります。イギリスでは飾る際に、絵画を入れるような額縁の中にオーリキュラの鉢を飾って鑑賞する「額飾り」も考案されており、こちらの展示会でもそちらの装飾方法で展示もしています。
プリムラ オーリキュラ ‘アンドリューハンター’
サクラの花弁のように繊細で柔らかな花色のサクラソウと、色彩が鮮明で高級アートのようなプリムラ オーリキュラの展示会【サクラソウ美術館】は、今週末5月8日日曜日までの開催です。それぞれのサクラソウの装いをぜひ間近でお楽しみください。
【サクラソウ美術館~日本や欧米のサクラソウの展示~】
開催期間:令和4年4月26日火曜日から5月8日日曜日
開催場所:百合が原緑のセンター 中温室
【百合が原公園管理事務所よりお知らせ】
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