ヒマラヤの青いケシ開花しました
6月に入りましたが肌寒い天候が続き、上着が一枚必要な毎日となっています。暖かな陽射しが恋しくなってきましたが、そんな涼し気な気候の中、百合が原公園【世界の庭園】では、メコノプシス・ホリドゥラが開花を始めました。
メコノプシス・ホリドゥラ(ケシ科 メコノプシス属)
メコノプシスは、ケシ科メコノプシス属の植物で、ヒマラヤやネパール、ブータン、西ヨーロッパ、中央アジアなどの高山地帯の標高3,000メートルから5,000メートル地帯に分布する植物です。美しい青い花弁のメコノプシス・ベトニキフォリアとメコノプシス・グランディスがとくに有名で、現在百合が原公園で開花をはじめているのは、メコノプシス・ホリドゥラという蕾や葉に多くの刺を持つ種類です。ブータンの国花にもなっています。
暑さに弱く、低地ではなかなかご覧いただけない植物の1つのため、百合が原公園では北国である札幌の冷涼な気候を活かしつつ、【世界の庭園】内の涼し気な木陰や適度な日光を与えてくれる花壇で栽培しています。
周辺には看板も設置してありますので、百合が原公園にお越しの際は【世界の庭園】にて開花中のメコノプシス・ホリドゥラもお楽しみください。
また、こんな可愛らしい装いの植物が緑のセンター温室では展示中です。
こちらはミッキーマウスの木と呼ばれているタンザニアなど東アジア原産のオクナ科オクナ属の植物です。
百合が原緑のセンター温室では、2月に鮮やかな黄色い花を咲かせていました。
花後に残る萼片は赤く染まり、実は黄緑色から光沢のある黒色へと変化していきます。ミッキーマウスを連想させるその姿からこの名がついたそうです。
このほか、公園内ではハクウンボクやタニウツギ、バイカウツギ、ルピナスが咲き始め、世界の庭園ではアヤメ、キングサリが見頃を迎えています。
来週6月7日火曜日からは【ゼラニウム展】、6月9日木曜日からは【さつき花季展】が開催されます。
まだしばらく涼し気な日が続きますが、見頃の花々をご覧に、百合が原公園にぜひお越しください。みなさまのお越しをお待ちしています。
【世界の庭園】
札幌市の3つの姉妹都市(瀋陽、ポートランド、ミュンヘン)と日本庭園で構成された施設
営業日:4月23日土曜日から11月3日木曜祝日まで毎日営業
開園時間:8時45分から17時15分(入園は16時45分まで)
入園料:高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は証明書等の提示で無料
【緑のセンター温室】
開館時間:8時45分から17時15分
観覧料金:高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は証明書等の提示で無料
休館日:月曜(月曜祝日の場合、翌平日休館)
【百合が原公園管理事務所よりお知らせ】
施設のご利用やウォーキング、ペットを連れての公園内の散歩などでお越しの際は、マスクの着用、手洗いや手指の消毒、周りの方とのソーシャルディスタンスを保つなど、基本的な感染予防対策の取り組みへご協力いただけますようお願いいたします。