開花情報5月29日
5月も残るところわずか。サクラやチューリップが楽しめていた園内から、初夏へと風景が変わりつつあります。
有料施設「世界の庭園」内では、ヒマラヤの青いケシとも呼ばれるメコノプシスが数株開花を始めていました。
メコノプシスとは、ケシ科メコノプシス属の植物でヒマラヤ、ネパール、ブータン、西ヨーロッパ、中央アジアなどの高山地帯の標高3000~5000m地帯に分布する植物です。
暑さに弱く、低地ではなかなか見ることのできない植物のひとつで、百合が原公園では、北国である札幌の冷涼な気候を活かし、百合が原公園のボランティア「ミモザ」の皆さんのご協力も得ながら栽培しています。
美しい青い花弁のメコノプシス・ベトニキフォリアとメコノプシス・グランディスがとくに有名で、百合が原公園で現在開花をしているのはメコノプシス・ホリドゥラ(ケシ科 メコノプシス属)という、蕾や葉に多くの棘を持つ種類です。ブータンの国花に指定されています。
例年6月上旬から中旬にかけて開花のお知らせをしていましたが、今年度は5月末の開花となりました。
開花の問い合わせの多いフジの様子はというと
藤棚正面にはシロバナフジも開花を始めていました。薄紫色と白い花色のフジが風に揺れるたびに優しい香りも辺りを包んでいました。
フジと同じマメ科の植物、キングサリはリリートレイン駅舎の斜め向かいで見頃を迎えています。
キングサリはマメ科 キングサリ属の植物で、ヨーロッパ中南部原産です。
黄色の花が鎖のように垂れている様子から、英語名でゴールデンチェーンと呼ばれ、それを直訳しキングサリ(金鎖)と呼ばれるようになりました。同時期に開花し見頃を迎える薄紫色のフジに対して、キバナフジとも呼ばれています。
このほか、温室横の花木園ではライラックやレンゲツツジに加え、テマリカンボクやコデマリも開花が進んできました。
本日は月曜日なので緑のセンター温室は休館日ですが、公園内は通年開放しています。植物たちの開花が進む百合が原公園でゆっくりと季節の植物をお楽しみください。
最後に、毎日開催している【植物を使ったワークショップ】からのお知らせです!本日からモミジのまめ盆栽を始めています。多肉植物の寄せ植えも開催中ですので、来園の記念にぜひご参加くださいね。
【植物を使ったワークショップ】
開催日時:毎日10時から15時まで ※雨天時は中止
参加料:一つ500円
開催場所:「世界の庭園」受付前広場
所要時間:15から20分ほど