ユリ、アジサイ開花情報(6月30日)
昨日は、時折強く雨が降った時間帯もありましたが、植物たちにとっては恵みの雨。園内各所の植物たちも、本格的な夏の到来を前にしっかり潤った様子。
【世界の百合広場】では、開花しているユリも随分と増えてきました。
直径7から10センチメートルほどの中輪のマドンナリリーは、純白の美しい花を咲かせます。長く”ホワイトリリー“と呼ばれていましたが、ほかにも白いユリが多く登場してきたこともあり、その純白で美しい花姿から、聖母マリアを表す”マドンナ“の名が使われるようになりました。やわらかな芳香も楽しめます。
マドンナリリー ‘カスケード’
そのマドンナリリーの園芸品種の‘カスケード’は、花びらが肉厚で大きく、病気への対抗性にも優れている、マドンナリリーの系統の中でも丈夫で園芸的な価値に優れた品種です。
【世界の庭園】受付の付近で、現在マドンナリリーの変種セルヌウムとともに開花を始めています。
こちらは百合が原公園のユリの中でも、大規模な植栽をお楽しみいただいているリーガルリリーのコロニー(群落)です。
リーガルリリー
直径10センチほどに花開くリーガルリリーは横向き、または斜め上向きに咲きます。外側基部付近が淡い赤紫で、内部は白色ですがのど元から中ほどまでが黄色の美しいユリです。
中国四川省に自生し、イギリスの植物ハンターであるアーネスト・ヘンリー・ウィルソン氏が発見したユリで、百合が原公園では、ウィルソン氏が発見した時に見た自生地の風景を再現しています。
その周辺では、リーガルリリーの白花変種 リーガルリリー アルバムや、色鮮やかな園芸品種のユリたちも次々に開花を始めています。
整形花壇の【星形花壇】や【中央花壇】の今朝の様子は?というと
花壇を縁取るラベンダーはいよいよ見頃を迎え、オレンジ色のユリ‘コルトーナ’の開花はもう少し後のようです。
【世界の百合広場】内の池に囲まれた中央花壇では、白いユリの‘リッチモンド’や‘ホワイトチャーム’が開花したばかり。
また、【世界の庭園】内では、30種類ほどのアジサイがご覧いただけるアジサイコレクションでも一部開花が始まっています。
明日からは7月。北海道にも梅雨がやってきたのか来週は曇りや雨の日が多い予報です。ついつい私たちは長雨を残念に感じてしまいがちですが、そんな雨の日こそ妖艶な花を咲かせるアジサイを観て楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
【世界の庭園】
開園期間:2023年4月22日土曜日から11月5日日曜日まで※開園中は無休
開園時間:8時45分から17時15分 ※入園は16時45分まで。
入園料:高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上の方、障がいのある方は手帳等の証明書の提示により無料
また現在、百合が原緑のセンター温室では、【フクシア展】と【ユリ展】が開催中です。温室内はお天気を気にせず、花々を楽しむことができますので是非お越しください。
【ユリ展~原種をはじめとしたユリの紹介~】
開催期間:2023年6月27日火曜日から7月17日月曜祝日
開催場所:百合が原緑のセンター 小温室
【フクシア展~多彩な花色と花形のフクシアコレクション~】
開催期間:2023年6月20日火曜日から8月13日日曜日
開催場所:百合が原緑のセンター 中温室
【緑のセンター】
会館時間:8時45分から17時15分
入館料:高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上、障がいのある方は証明書提示で無料
休館日:月曜(月曜祝日の場合は、翌平日休館)